Coffee Breaker

ひとやすみ、しませんか。

出張の話。新潟篇

仕事柄、出張はあまり無い。
年に1〜2回あるか無いか程度。

 

1月、既に東京/横浜出張(正確には研修)があり
「片道3時間半つらいよぉ、ふぇぇ」
と思いながら秋葉原ではしゃぎ、
ガンダムベースでテンアゲ↑↑したばかりである。

 


今年は多忙期の為、仕事での長旅は無いと踏んでいた矢先

 


カチョ-「ちょっと新潟行ってくんね?」

僕「ウィッス」

 


と、緊急クエストが舞い込んできた。

 


僕「他に誰かいるんですか?」

カチョ-「A先輩とB先輩」

 


Oh...

簡単に説明すると
A先輩は尊敬している、が僕はあまり好かれていない。
B先輩も尊敬している、がA先輩と仲が良い。

 

 

あれ?これ出先でハブられるパターンじゃね?

まぁなるようになるさ。

 

 

 

 

 

・初日(移動日)
片道8時間

 

岡山→東京

暇。

 

 

東京→新潟

暇。

 

 

新潟→某所

A先輩がローカル線の手動ドアに挟まれた。
「グハッァ!!」とか久々にリアルで聴いた。

後は閑散としたホームでスポーティなジャージを着た
意識高い系おじさんがエアハードル走をし始めた。
見なかった事にした。

 

 

 

 

22:00 到着。

3人で居酒屋に入り日本酒と海鮮料理を愉しむ
…が、23時で店が閉まるのですぐに撤退。

 

A先輩は手動ドアのダメージがデカかったのか、先に帰宿。

 


街に灯りが無い中、B先輩と歩き
やっとありつけた場末のスナック。

 

店内にはママさんともう三人の女性、
客はカウンターに一人、40歳手前くらいか。

 


最初に年下のかわいい雰囲気の子が先輩の横に座り、
その後おばさん(以下ババア)に変わった。

 

 

ぶっちゃけ僕はこの場限りの人を相手に
金を払う事に抵抗のある人種だ。

 


願わくば水商売の店より美味しいものが食べたい。
酒とか飲みたい。しかし付き合いも大事。

 


なのでやる事は一つ。
そう、カラオケ。

 


カラオケ、それは自分も楽しみつつ場を盛り上げる事も出来る、スナックでの唯一の楽しみ。

 

 

何歌おうかなーと考えていると、

ババアが勝手に米津玄師のLemonを選曲。おい。

 


歌い切ったら拍手、
ババア曰く「この曲いれても歌ってくれる人少ない」との事。
でしょうね、勝手に選曲したらね。

 

 

先輩は歌うのが苦手、他の客もいない。
ずっと俺のターンである。

 

これを読む人生の先輩方は
「当たり前だろう」
と思うかもしれないが、スナックでカラオケを歌う時は
・1990〜2000年又は直近の流行曲
・音程に拘らず楽しそうに歌う
この二つを意識すると盛り上がり易い。個人的意見。

 

さぁ行くぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

テレレッテ! テレレッテッテ-!
テレレッテ! テレレッテッテ-↓

 

GOLDFINGER’99/郷ひろみ

 

間違いなく盛り上がる。先頭打者にはもってこいの曲。
サビ前に全力でカモーンヌ!!って叫べば尚良し。
上着を着ているなら最後のジァパァンン!!で
半脱ぎすれば完璧である。

 

場が暖まったところで次。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユ.ユ.ユ-エスエ-!
ユ.ユ.ユ-エスエ-!

 

U.S.A./DA PUMP

 

ピークは過ぎたがまだハズれない。
全部は無理だがサビだけ踊れるのでレッツダンシング。
ババアも立ち上って謎の挙動をし始めたが放置。バグだろうか。

 

 

その後も色々歌い、タイムアップ。
最後は客までタンバリン鳴らしてくれてたのでありがたい。
楽しんでくれたなら何よりです。


無事ババアのバグも解消されたらしい。

 

 

帰り際、お姉さんから
「30代?選曲的に」
ーーー失礼な。ぴちぴちの25歳です。

 

 

 

 


・二日目
やっと仕事。
こちらが客とはいえスペシャリストの方々と
接する事が出来た為、非常に得るものが多かった。

 

 

終わって懇親会。
海鮮料理と日本酒をご馳走になった。
ありがとうございます。

 

 

昨日、周辺に店が無い事を確認済みなので
タクシーを使い、夜が栄えている街へ。

 

キャバクラに連れていかれテキトーに過ごす。

だってカラオケ無いんだもん。

 

 

ホテルに帰宿しエレベーター内。
談笑しながら最上階を目指す…が。
一向に着かない。

 

 

 

 

とても恐ろしい 集団心理である…
まだか、なぜ着かない、一体どうなってるんだ、遅すぎるぞ。


『なぜなら!!!もうお分かりだろう!!!』
『誰も・・・ボタンを押していないのである!!!』

 

B先輩が酔った勢いで激しいをブチかます

 

早く着いてくれーーー!最上階ーーー!!
早くーーー!!!

 

『そう!!誰も!!

   最上階のボタンを押していないのである!!!』

 

一階にて某漫画を連想する様な茶番劇もとい
密室殺人未遂を繰り広げ、無事部屋へ。

 

 

 


ちなみにこのホテル、揺れる。
とっても細長いので、揺れる。
新潟は風が強いので、揺れる。

 

ホテルで船酔いとう謎現象は中々エキセントリックだった。
アダルトチャンネルで気を紛らわせつつ寝落ち。

 

 

 

 

 

・最終日
仕事を終わらせ昼から帰宅の途。

飲み代によりあまりお金が無い為
必要最低限のお土産を買い、新幹線のホーム。
あと少しで新幹線が来る、という時。

 

A先輩「あ、お土産を店に置き忘れた」

 

唐突にドジっ娘属性を出す先輩。
そこにシビれる!あこがれ…ないかな…

 

とりあえず後輩風を吹かせダッシュで取りに行く。
ここで僕だけ乗り遅れた方がオチとしては最高だが、
何とか間に合った。

 

 

 

 

そして8時間の帰路に就く。
間も無く、寝不足からか強い眠気が訪れる。

 

「そういやハブられなかったなぁ…」

 

なんて事を考えながら、眠気に身を委ねた。

 

 

 


出張の話。新潟篇 完